How to go 2

テレビの中に入って、自分と戦って、俺は俺のペルソナを手に入れた。
つい昨日おきた、嘘みたいな本当の話だ。
これでもかってくらい稀有な体験だったが、胸の興奮より体の疲労が打ち勝ってしまって、俺は家に着くなり泥のように眠った。
そしてあっというまにくる新しい朝。
夢だったのか?と思い、手をグーパーさせてみるが、わずかに残る体のだるさが、昨日のことが現実だと暗に物語っていた。
とりあえず学校に行けば、このもやっとした感覚に答えを出せる人間がいる。
支度しよう。
そう思って居間のドアをあけると、

見知らぬ女子がひとり、ソファに横たわっていた。






裸で。




「うっぉおっ・・・おおおお!!?」


思わず出る悲鳴、飛び退く体。
その声で彼女が目を覚ます。

ぐるりと部屋を見わたし、俺と目があう。



なんだ、この感覚。
大きな眼、華奢な手足、朝日で消え入りそうなほどに白い肌。
人間っていうより、人形みたいだ。


その光景に言葉を失って呆然と見つめていると、彼女のほうから俺に近付いてきた。俺の左肩に手をかけて、ゆっくりと首に顔を近寄せてくる。
俺は金縛りにあったみたいに身動きが取れない。
この喩はきっと今の心境は正しく言えてなくて、そう怖いとかじゃなくて、
なんというか、目が離せないというか緊張しているというか、そう――――――


「ようすけ」




そう呟いて顔を離していったその子は、何かを確信したように柔らかく笑っていた。
俺はまだ寝惚けてるのか?
体の感覚が全て、触れられているところだけに集まっていく。
夢なら、これが夢なら、俺はどう―――――――







「ふぁ〜〜ぁ・・・あ?なんだ陽介。今日はえらく早いな」
「あっ、おっ、親父!こっ、この子いったい!!!??」
「ん?この子?・・・・・どの子?」
「なに寝惚けてんだ!ここにいる女っ――――――」



・・・・・・・・あれ、いない・・・・・・?




「なんだ陽介、欲求不満で早起きか?若いな〜」
「ちげ――――よ!!!!/////」

あぁくそっ、今の俺、相当あたまおかしいやつだぞ!!
夢かよ幻かよ?!わかってるよ、そう言ったほうがはるかに現実的だってことくらい!
でもな、でもな。






わずかに息のかかった首筋が熱い。